2010年12月05日

自転車活用に積極的な街

スペインなどはロードレースも盛んで、自転車競技の人気がとても高い国なのに意外な感じです。見る自転車と乗る自転車は違うということなのでしょうか。確かに、スペインに自転車先進国というイメージはありませんが、もう少し乗る人がいても良さそうなものです。

これに対し、日本は約350キロです。デンマークやオランダにはかなわないものの、自転車に乗る人が多い国であることは間違いありません。ちなみに、アメリカは約30キロ程度と、スペインと同じクラスです。やはり、さすが自動車王国、クルマの国です。

もちろん、国単位の平均で比較するとこうなりますが、アメリカやスペインにも自転車に乗る人はいます。ただ、全体からみると自転車に乗る人の割合が少ないということです。年間で30キロなんて、ほとんど乗っていないのと同じですが、平均するとその程度になってしまうくらい乗る人の割合が少ないわけです。

当然、自転車に乗る人の割合は、同じ国の中でも地域によって大きく違います。全体の平均で30キロしかないスペインは、他のヨーロッパ諸国と比べて自転車が乗られているとは言えませんが、自転車の活用に力を入れている地域もないわけではありません。

例えば、バスク地方のサンセバスチャン(ドノスティア)です。バスク地方では2番目に大きな都市ですが、人口18万人ほどの街です。バスク地方はロードレースも盛んな地域で、サンセバスチャンでも夏にクラシカ・サンセバスチャンのレースが行われます。

あまり自転車に乗る人が多くないスペインにあっても、サンセバスチャンでは、昔から自転車走行空間の整備に努めてきました。(上の写真。)クルマの使用を減らして自転車に乗ることを推奨し、市民にも広く呼び掛けています。スペインにあっては、珍しく自転車活用に積極的な街と言えます。
  


Posted by サル5 at 18:59Comments(0)